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貧しいかな食レポの表現力

トピックス 2020.08.01 Sat

いまや誰もが食レポができる時代になりました。とても食通とは思いえない若いタレントも、テレビの中継先のレストランや居酒屋でレポートします。ほとんどが食感の羅列。歯ごたえがしっかり、ふんわり、のどごしがすんごいイイ、とろけますねえ、素材感がひろがる、なめらかでス~ッと消える感じ(語尾は上がる)、からはじまります。さらに濃厚ッ、しっかりした味わい、辛いけどやさしい、さっぱりしているけど飽きない、あとを引くうまさ。そして素材の変わった組み合わせがあれば決まったように「合う合う・・・・」。そう言われるとシェフは困り顔に事務的な笑みをうかべて「ありがとうございます」。結局、お店がこだわったはずの「味」については最後まで不明のままで終了。番組の雰囲気とカラ騒ぎだけでこの時間が成立する不思議。食レポは、ほんとうはかなりレベルの高いコメントが求められるはずです。もちろん私には無理ですが・・・・。